サマリ
想定読者:初学者の方 / 想定時間:10分~15分程度
第2回目のテーマは、PCやスマホの中身を簡単に見ていこうと思います。
#1 中身の部品を一つ一つ見てみる
中身の部品を見てみましょう。前回も引用したスマホとPCの分解図を元に、主な構成部品を吹き出しで追記してみました。
出典:IT Media NEWS 折りたたみスマホ「Galaxy Fold」をiFixitが分解 ヒンジ周りからディスプレイにゴミが入りそう(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/25/news070.html) の図を元に筆者編集
上図を見るに、筐体、タッチパネル、ボード、バッテリー(電源)、SSD(記録媒体)がざっくり確認できますね。PCではどうでしょうか。
出典:IT Media NEWS 「Surface Studio」をiFixitが分解 ARMプロセッサ搭載と判明(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/30/news082.html) の図を元に筆者編集
上図を見るに、筐体、ファン、タッチパネル、マザーボード、電源、ハードディスク(記録媒体)がざっくり確認できますね。
これらはそれぞれ何かというと、ざっくり用途を書くと以下になります。
部品名 | 内容 |
---|---|
筐体 | 中身の部品を支える。ブランドイメージや使用者の操作感のために様々な形が存在する |
ファン | 中の熱を外に出し(もしくは外気を取り込み)、筐体内の温度を下げるために用いられる |
タッチパネル | 使用者の動作に合わせて筐体内に情報を取り込む |
マザーボード (ボード) | 情報を処理する部分。動作するための根幹部品(マザー) |
電源 (バッテリー) | マザーボードやタッチパネルなどに電気を供給する部分 |
ハードディスク (記録媒体) | 何かの処理をした情報(データ)を記録する部分。磁気を活用しているとハードディスクと呼ばれる |
SSD (記録媒体) | 何かの処理をした情報(データ)を記録する部分。電子を活用しているとSSDと呼ばれる |
これらの部品が相互に連携し合うことで、最終的に私たちが普段目にしているディスプレイに表示されています。
#2 どの機器も分解すると中身の構造が似ている
ここでお気づきの方がいらっしゃると鋭いですが、スマホとPC、どちらもサイズや使用するシーンが全然違うのにも関わらず、ほとんど同様の部品で構成されていることに気付きましたでしょうか。
不思議なことに、この構造は基本的にどの機器でも同様です。例えば、普段何気なく利用されていると思いますお店でのキャッサーや、自動販売機、居酒屋のタッチパネル式注文パネルなどなど、中身を分解すると上記のような部品たちで構成されています。
#3 中の部品が常に連携して動作している
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?その答えの一つとしては、「似たような構造になるのは指標となる構成(基準)があるから」です。
例えば、使用者がタッチパネルで操作した内容はメインのボードに伝わります。その後、メインのボードで処理された結果が、また戻ってきてディスプレイの画面上に表示されるわけです。別の例だと、PCやスマホを閉じてもアプリなどは消えませんよね? これも、重要な情報はその状態で保存しておくために記録媒体を活用し、適宜取り出しています。
これらのケースはどのようなシーンであっても同様に必要になりますね。ですから、どの機器でも自然と似た構成になっているわけです。
もう少し深く見ると、指標となる構成(基準)は、実は自然に構成されたわけでは無く、しっかりとある一定のルールが存在します。こちらは詳細になるので、別の機会に深堀したいと思います。